引き続き、テオ・ヤンセン展の模様をご紹介。
展示物の後半は、主に2016年以降、
比較的最近の作品が多くなっています。

最近のいくつかの作品には、
2000年代初頭に思い付いたキャタピラ式の歩行方法が取り入れられています。
歩くタイプに比べて、有名ではありませんが、
身体を波打たせた進む姿は、なかなかのもの。

また、1時間に1回行われる動態展示で、
これまでのすべての機能を搭載した集大成的作品である
「アニマリス・オムニア」の動いている姿を見れたのは、良かったです。
動力が風でなく、コンプレッサーの圧搾空気であったのは残念ですが、
それでも、巨体が帆を、しっぽを、杭を、足を動かすところは、
やはり迫力があります。

動態展示は、時間帯によって、動かすビーストが異なるようなので、
別の時間に行けば、他のものが見れるそうです…

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 【ストランドビーストふれあいデー】2022/7/16(土)
 【参考】・Wikipedia日本語版・テオ・ヤンセン(彫刻家)(2021/5/9 13:06)
     ・Theo Jansen's STRANDBEEST.COM

私は、ストランドビーストは、
生き物っぽく歩くだけかと思っていたのですが、
電気部品を用いることなく、
パイプやチューブ、結束バンド、ペットボトルなどのアナログな部品のみで
水感知センサーやピストン式の空気圧縮システムを作り出していたことが
何よりの驚きでした。
手作り工作も、極まるとここまでできるのですね…

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日本初公開の「ミミクラエ」は
ラテン語の「擬態」に由来する言葉で、
キャタピラ式なのに、足があるように擬態している、
といった意味だそうな。

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そして、展示会と言えば、物販コーナー。
4コマ目のとおり、入り口では、一番の高額商品である
役目を終えたビースト(作者は「化石」と呼んでいます)のパーツが、
木枠に入り、おしゃれに整えられて、8~10万円で販売されており、
すでにいくつか「SOLD OUT」。
展示を見て、気分が高まり、思わず買ってしまった方がいたのでしょう…

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この一番大きなビーストは、
ATC総合案内所(ITM棟2階)に飾られているので、
展示会に入らずとも見れます。
近くに寄られた方は、ぜひ見上げてみてください。

以前からストランドビーストを見たかったこともあり、
私には満足感のある展示会でした。
ただ、惜しむらくは会場が屋内であったことです。
群青色の海の前、風の強い浜辺を、
その足でダイナミックに進むところ、いつか見てみたいな…

なお、ストランドビーストのホームページによると、
テオ・ヤンセン氏は、現在、
凧のようなビーストを空に飛ばす実験をしておられる様子。
どこまでもアイデアを進化させてゆく姿勢は、すばらしいの一言。